オストメイトとは、がんや事故により消化器や尿管が損なわれたため、手術でおなかなどに便や尿を排泄するための出口となる、人口肛門、人口膀胱などのストーマ(この出口又は装置をストーマと言います。)を装着した方々です。石原軍団の重鎮、俳優の渡哲也さんもオストメイトですが、どなたがオストメイトか、外見上は分かりません。そして公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センターによれば、日本のオストメイト人口は11万から12万人と推定され、医学の進歩、高齢化の進展に伴い、その人口は増加しているといわれています。
オストメイトは、ストーマのまわりに便や尿を受けるパウチ(専用の袋)をつけ、タイミングを見計らってそれを取り替えなければなりません。またストーマの周囲を清潔にしていないと皮膚がただれてしまいます。ですからトイレはストーマを洗浄できる流しなど、いくつかの機能と設備が調った「多目的トイレ」でないと非常に困ることになります。
オストメイトはいくつかの不安を抱えています。ひとつに、外出した際に、外出先にオストメイト対応トイレがあるだろうかという不安です。この不安を解消するには、先程も書きましたが、ストーマを洗浄できる流しなど、いくつかの機能と設備が調った「多目的トイレ」の普及です。
また災害時に避難先でストーマ装具を切らせてしまったらという不安。この不安ですが、実際に東日本大震災の時、被災地のオストメイトがこの問題で苦労しています。この災害時の不安については、習志野市が災害時でもオストメイトが困らないように、ストーマ装具の保管場所を提供して、オストメイトの不安解消に協力しています。
そして老いて介護を受ける身になった時に、介護にあたる人がストーマ装具の使い方が分かっているかという不安もあります。ストーマ装具の正しい使い方をストーマケアと言いますが、オストメイトの要介護時の不安を解消するには、介護にあたる人へのストーマケアの研修体制を充実させなければなりません。
私は今月4日の県・予算委員会でオストメイトの不安解消のため、この問題を取り上げ、多目的トイレの普及。県内市町村へ、ストーマ装具の保管場所を提供・協力を働きかけること。ストーマケアの研修体制の充実を県に要望しました。
共生社会の実現、それが私の目標です。