男女共同参画の推進について

 現在47都道府県の中で最も男女共同参画が進んでいるのは、鳥取県だといわれています内閣府男女共同参画局が作成した資料で、千葉県と鳥取県を比べてみると、

◎「県内市町村の男女共同参画条例の制定状況」・・・千葉県13.0%(54市町村のうち7市のみ、船橋市でも制定されて
 いません)鳥取県100%(19市町村すべてで制定済)、
◎「県内市町村の男女共同参画計画の策定状況」・・・千葉県85.2%(54市町村のうち46市町村で策定済、船橋市にも
 「fプラン」という計画があります)鳥取県94.7%(19市町村のうち18市町村で策定済)、
◎「県内市町村に男女共同参画に関する審議会等の設置状況」・・・千葉県68.5%(54市町村のうち37市町村にて設置)
 鳥取県100%、
◎「県内市町村における男女共同参画に関する行政連絡会議の設置状況」・・・千葉県50.0%(54市町村のうち27市町村
 で設置済)鳥取県68.4%(19市町村のうち13市町村で設置済)

このように、様々な事項で千葉県は鳥取県に大きく遅れをとっています。

 また千葉県は、全国47都道府県の中で「都道府県の地方公務員管理職に占める女性の割合」42位(7.7%)、「都道府県の地方公務員採用試験(大卒程度)に占める女性の割合」42位(31.2%)、「都道府県の教育委員会事務局の女性管理職の割合」46位(2.6%)です。そして47都道府県の中で、男女共同参画条例が制定されていないのは千葉県だけです。
1999年に男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現を目指すという「男女共同参画社会基本法」が国において成立しました。

 これを受けて、全国の都道府県でも「男女共同参画条例」が制定されました。千葉県でも2002年、堂本暁子知事が「千葉県男女共同参画の促進に関する条例案」を9月県議会に提案し、それが審議されましたが、県議会で過半数を占める自民党が難色を示したことにより、その条例案は廃案となりました。そして、堂本知事は男女共同参画条例を制定できぬまま、任期を終えることとなりました。

 堂本知事の後は、森田健作知事ですが、森田知事の任期中には、私を含め多くの議員が県議会で男女共同参画条例の制定を提案しました。しかしながら、森田知事も県の執行部も自民党への遠慮からでしょうか、条例化に動くことは一度もありませんでした。

 堂本知事が県議会に「千葉県男女共同参画の促進に関する条例案」を提案して、今年で、ちょうど20年という節目でもあります。また知事も熊谷俊人知事に変わりました。熊谷知事は2003年に、県内市町村としては、初めてとなる男女共同参画条例、「千葉市男女共同参画ハーモニー条例」を千葉市の市長時代に制定しており、男女共同参画に理解のある方です。そのようなことから、私はまもなく開会される9月県議会において、熊谷知事に条例制定に向けての一歩を踏み出すよう、また県内において男女共同参画を強力に押し進めるよう求める所存です。