内閣府は一昨年から昨年にかけて、日本、フランス、ドイツ、スウェーデンの4カ国の20~49歳の男女を対象に「少子化社会に関する国際意識調査」を実施しました。以下は、その調査の抜粋です。
仕事と家庭生活と個人の生活の優先度についての希望
仕事を優先 日本 13.6% フランス 34.0% ドイツ 28.6% スウェーデン 13.5%
家庭生活を優先 日本 53.0% フランス 43.4% ドイツ 48.1% スウェーデン 65.8%
個人の生活を優先 日本 32.3% フランス 21.7% ドイツ 22.7% スウェーデン 19.2%
仕事と家庭生活と個人の生活の優先度についての現実
仕事を優先 日本 51.8% フランス 38.6% ドイツ 32.3% スウェーデン 32.0%
家庭生活を優先 日本 34.8% フランス 40.4% ドイツ 45.8% スウェーデン 51.3%
個人の生活を優先 日本 12.2% フランス 19.8% ドイツ 20.8% スウェーデン 15.3%
現在の生活の満足度
満足している 日本 18.7% フランス 37.9% ドイツ 43.1% スウェーデン 43.0%
まあ満足している 日本 56.0% フランス 50.8% ドイツ 47.7% スウェーデン 45.6%
やや不満だ 日本 18.6% フランス 9.7% ドイツ 7.6% スウェーデン 8.5%
不満だ 日本 6.4% フランス 1.5% ドイツ 1.4% スウェーデン 1.8%
この調査からは、仕事よりも家庭や個人の生活を優先したいが、現実には仕事を優先しなければならず、生活に不満を抱え、疲れ切っている日本人の姿が浮かび上がります。「働き方改革」は喫緊の課題です。(2014年時点での15~64歳男性の休日も含めた1日当たり平均労働時間データによりますと、日本の労働時間はOECD諸国で1位の375分で、OECD諸国の平均よりも2時間近くも長い労働時間です。)