ウクライナ難民支援募金へのご協力のお願い

 かつて日本はソ連と、相互不可侵および一方が第三国に軍事攻撃された場合における、他方の中立などを内容とする「日ソ中立条約」を結んでいました。しかしながらソ連は、日本が米英などとの戦争で瀕死の状態であった時、この条約を一方的に破り、日本に襲いかかりました。そして日本の領土であった南樺太、千島列島、そして日本の固有の領土である北方領土を強奪しました。その過程において、ソ連軍は日本の民間人を多数虐殺し、シベリアの強制収容所でも、日本人捕虜に過酷な労働を課すなど虐待し、その結果、多くの同胞が命を落としています。

 1991年12月、ソ連が崩壊し、ロシア連邦が誕生しました。国連安全保障理事会の常任理事国の席は、ソ連からロシアが引き継いでいます。

 そして、そのロシアが2月24日にウクライナを軍事侵攻しました。これは、すべての国連加盟国が領土保全などを目的とした国連憲章第2条4項「武力による威嚇または武力の行使を慎まなければならない」に違反するものです。

 世界の多くの国がロシアを非難し、ロシアへの経済制裁やウクライナ支援に動いています。そして我が国も、ロシア政府による国債や政府機関による債券などの日本での発行や流通の禁止や、主要7カ国(G7)各国と足並みを揃え、プーチン大統領を含むロシア政府関係者などの資産凍結、また国際銀行間通信協会(SWIFT)からのロシアの特定銀行の排除をはじめ、ロシアを国際金融システムや世界経済から隔離させるなど制裁を決定しています。

 世界には残念ながら、武力をチラつかせる国、武力で他国を従わせようとする国があります。このような国に対抗するには、国際社会が団結、連携していくことが重要です。そして今、世界の人々が個々に、出来る範囲内で、ウクライナへの連帯を示すことが重要だと考えます。

 ロシアによる軍事侵攻から一週間が経過し、情勢は著しく悪化しています。子どもや民間人を含めた多くの犠牲者が出ており、すでに100万人が安全を求めて国境を越え、ポーランドやハンガリー、モルドバやルーマニアなどの周辺諸国に避難し、難民となっています。国連は、ウクライナ国内では今後数か月間に1200万人が救援や保護が必要となり、400万人以上が難民となって、近隣諸国の支援を受ける必要があると予測しています。

 そのようなことから、私は「ウクライナ難民支援募金」活動に参加します。皆様におかれましては、この募金へのご理解とご協力を賜れば幸いです。

「ウクライナ難民支援募金」の詳細は、
「国連UNHCR協会」のホームページをご覧下さい。