ヘルプカードについて

 昨年7月にお配りした県政改革76「『譲りあい感謝マーク』について」では、内部障害者や難病患者の方などが外出する際に身につけ、バスや電車での座席の譲りあいをはじめ、周囲の人々が配慮を示しやすくするなど、障害や難病を抱える方々などの社会参加を応援し、みんなにやさしい環境づくりを進めていこうという兵庫県の「譲りあい感謝マーク」の活動を紹介し、千葉県でも同様なものを取り入れるよう働きかけていく旨を書きました。
また、その翌週にお配りした県政改革77「援助が必要な方々への配慮について」でも、マークを身につけている方がいたら、「電車・バスで、席をお譲り下さい」「(事故等に臨機応変に対応できない、歩行等の動作が困難等のため)駅や商業施設などで、声をかけるなどの配慮をお願いします」「災害時は、安全に避難するための支援をお願いします」とする東京都の「助け合いのしるし ヘルプマーク」について紹介し、やはり千葉県にも、そのような活動を普及させたい旨をお伝えしました。その後、あらゆる機会を通して県への働きかけを行ってきました。そして、いよいよ千葉県でも「ヘルプカード」というものを作成することとなり、私の思いが実現することとなりました。
それについては、8月23日の千葉日報の一面トップに「『ヘルプカード』作成 県、障害者ら支援促進」という見出しで『心臓疾患や認知症など外見では分らない病がある人が困ったときに利用してもらおうと、県は助けを必要としていることを示す『ヘルプカード』を作成。カードを携行することで、災害時の避難支援や公共交通機関で席を譲ってもらえるなどの支援を受けやすくする」「(県障害者福祉推進課は、同カードを持っている人を見かけたら)電車やバスで座席を譲ったり、災害時には声をかけて避難支援に当たってほしい(と呼び掛ける)』いう記事が載りました。その詳細については本日お配りした県政改革の裏表紙に記載しましたのでご覧下さい。
私は、※オストメイトの支援活動をしていますが、ストーマは服の下に装着されていますので、外見上オストメイトであるかどうか分かりません。そのようなことからでしょう、あるオストメイトから「多目的トイレ(障害者等が利用する)を利用した際、『なぜ、あなたが利用するの』という冷たい視線を向けられたり、時には非難の言葉を浴びるというような辛い経験がある」というお話を伺ったことがあります。私は内部障害者や難病患者の方々にそのような悲しい思いをさせないために、ヘルプカードの普及に力を入れてまいります。

平成29年8月27日     野田たけひこ

※オストメイト=がんや事故により消化器や尿管が損なわれたため、手術でおなかなどに便や尿を排泄するための開口部(ストーマ(人工肛門・人工膀胱))を装着した人のことをいう。