ヘルプマークに係る予算獲得! 

 私は以前から、がんや事故により消化器や尿管が損なわれたため、手術でおなかなどに便や尿を排泄するためのストーマ(人工肛門・人工膀胱)を装着した人たち、オストメイトの支援活動をしています。また目の障害で視野が狭く、周囲がよく見えない方から「人にぶつからないように気をつけて歩いているが、進路を妨害した、わざとぶつかったと誤解されることがあり、その際に罵声を浴びせられることがある」というお話も伺ったことがあります。そして、私はこのような方々から、東京都が始めた「ヘルプマーク」を千葉県でも導入して欲しいとのご要望を頂いていました。
 ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人たちが、周囲の人たちに配慮を必要なことを知らせることで、電車やバスで席を譲ってもらう等の援助を得やすくするための目印です。
 私は3年前から機会をとらえては、県の担当者にヘルプマークの導入を働きかけてきましたが、ようやく本年度の県予算で県内市町村や県内の医療・福祉施設、交通機関等への啓発チラシ4万枚(予算額176,000円)、県内市町村や県内の医療・福祉施設、教育機関等への啓発用ポスター3千枚(予算額150,000円)、県内の鉄道やバスの事業者へのヘルプマーク公共交通機関ステッカー(優先席付近に添付し、席を譲ってもらえるよう促進するためのもの)2千枚(予算額100,000円)が予算計上されました。
 またストラップ型のヘルプマークも2万枚(予算額3,000,000円)県内市町村や各福祉センター等を通して配布する予定ですが、具体的な配布方法については検討中とのことです。
 6年後の令和7年には、団塊の世代の方々が、いわゆる後期高齢者となり、日本人の3人に1人が65歳以上となり、その後、日本は急速に超高齢社会へと突き進んでいきます。私は高齢者や障害者等に配慮できる成熟した社会をつくるために今後とも頑張ります。

令和元年5月13日        野田たけひこ