「魔の7歳」という言葉をお聞きになったことがおありでしょうか? 平成28年、全国で起きた歩行中の交通事故による死傷者は5万3,393人で、これを1歳ごとの年齢で区切ると、7歳が1,282人で最も多く、この数は高齢者の2倍、成人の2・5倍に上ります。7歳に次いで8歳が1,022人。6歳も866人で、他の年齢に比べて多いというのが残念ながら長らく続いています(左のグラフをご参照下さい)。この7歳前後の児童の犠牲者が多いという傾向は、47都道府県すべてにおいて当てはまります。もちろん千葉県も例外ではありません。
7歳といえば小学校1、2年生です。なぜこの年齢が多いかといえば、これまで幼稚園や保育園への行き帰りは、基本的に保護者の送り迎えがあったものの、小学校入学とともに保護者とは離れて登下校するようになることや、また小学校入学後は一人で外出する機会も増え、行動範囲も広がるというのが考えられます。船橋市でも、子どもたちの集団登校や、地域のボランティアによるスクールガードなどの活動を通し、特に新入学の小学生の安全には細心の注意が払われていますが、残念ながら本市においても、子どもが登下校に慣れ始めた5月から事故に遭う件数が増えるという傾向があります。そして近年は、子どもたちが交通ルールを守っているにもかかわらず事故に遭うケースも増えています。
私は現在、県議会において交通安全も所管する環境生活警察常任委員会に所属していますが、子どもたちの小学校入学を前に、2月から始まる県議会において、子どもの通学路の安全確保、交通安全教育の充実も訴えていく所存です。また私ももちろんですが、皆様におかれましても、特に「魔の7歳」ということをご認識頂き、子どもたちを見守り、車を運転なさる際には細心の注意を払って頂きますようお願い致します。
平成31年1月20日 野田たけひこ