3週にわたり、千葉県に甚大な被害をもたらした「台風15号に係る県の対応について」を皆様にご報告してきました。そして12日に接近する可能性のある台風19号への対応で、また県が不手際を繰り返したならば、断じて許されるものではないでしょう。
そこで私は9日「(中略)千葉県地域防災計画に定められている情報収集体制、災害警戒体制等、初動・応急体制の早期設置や台風15号被災市町村や防災担当職員が不在の市町村等への県職員派遣、防災行政無線システム等の保守・点検、さらに国、県内市町村。ライフライン各事業者等との連携を密にして頂く等、台風19号に係る万全の措置を予め講じて頂くよう強く要望します」とする文章を作成し、会派の仲間と共に森田健作・千葉県知事に申し入れをしました。この申し入れにあるのは、すべて「千葉県地域防災計画」にあることです。しかし、県は台風15号襲来に際して、これができませんでした。たとえば「初動・応急体制の早期設置」ついてですが、計画には、災害対策本部設置の前段階に応急対策本部が設置できるとされています。しかしながら、設置基準である暴風警報が館山市などの県内7市に対して発せられても、知事から何ら指示はなく、県はこの体制を設置しませんでした。
この計画の通りに、応急対策本部が設置されますと「被災市町村や防災担当職員が不在の市町村等への県職員派遣」もされることとされ、また県の出先機関の職員も、この体制に組み込まれることになります。ちなみに県内54市町村のうち、台風被害の大きかった鋸南町など9町には、防災担当職員がおりません。
「防災行政無線システム等の保守・点検」についても、停電の影響!?で一時、県と被災市町村間でシステムが機能しないことがありました。しかしながら、計画では「衛星系通信回線」「予備電源装置」等も備わり「定期的な通信訓練」「定期的な保守点検」がされていることになっています。
この「県政改革」をお配りする頃には、台風19号は通過していますが、皆様が被害に遭われないようにと心よりお祈りいたします。
令和元年10月10日 野田たけひこ
※応急対策本部・・・県危機管理部、県の各分野の課長、自衛隊等の関係機関等で構成