命を救う!

 すでにお知らせ済みですが、千葉県でも本年度の補正予算で「骨髄移植におけるドナー支援事業」が成立しました。
 私が骨髄移植ドナー支援事業の必要性について取り上げたのは、平成27年10月7日の県議会・本会議場の一般質問においてでした。それまでこの問題を千葉県議会で取り上げた議員はなく、当時は、全国的にもよく知られていない問題でした。
 私の一般質問の翌年10月に当時、白血病で入院していた名古屋市議の日比 健太郎(ひび けんたろう)さんが自らの経験をもとに、骨髄バンクの現状などを政策提言(通称 ひびプラン)として民進党に提出しました。日比さんは骨髄ドナーが4人も見つかっていたものの、しかし、その方々の同意を得ることができず、ドナーの同意を必要としない臍帯血移植を行いましたが、残念なことに昨年11月に亡くなられました。そして「ひびプラン」が提出されたのを契機として、民進党の青年局を中心に全国の議員が骨髄バンクの普及啓発、政策提言をするようになり、全国に広がりを見せていきます。
 日比さんの死により1名欠員となった名古屋市議会議員の補欠選挙が昨年12月にありましたが、その選挙に立候補し見事当選なされたのは日比さんの奥様である日比 美咲(ひび みさき)さんです。日比 美咲さんの公約はもちろん亡くなったご主人の遺志を継ぎ、白血病などの病から一人でも多くの人を救うことです。
 さて本県で成立した「骨髄移植におけるドナー支援事業」ですが、骨髄移植ドナーへの助成制度が導入されている市町村に対し、助成金の半分を県が補助するものですから、助成制度が導入されていない市町村では県の補助金は使えないということになります。千葉県には54の市町村がありますが、助成制度が導入されているのは船橋市、習志野市、我孫子市、千葉市、松戸市の5市のみです。
そして私は今、千葉県のすべての市町村に助成制度を導入すべく、民進党の仲間の議員に協力を呼びかけています。その一環として今月10日に日比 美咲さんを講師としてお招きし講演会を開催しました。そして県内の多くの仲間の議員が私の思いに賛同し、協力する旨の表明をしていただきました。
 命を救うため、私はこれからも頑張ります!

平成29年8月20日     野田たけひこ