姉妹都市提携について

父の故郷、富山県の最高峰は立山・海抜3,015m、富山県のお隣の石川県の最高峰は白山2,702m、それぞれが日本百名山に数えられる山です。関東では栃木、群馬にまたがる日光白根山2,578m(日本百名山)、埼玉には三宝山2,483m、東京には雲取山2,017m(日本百名山)、神奈川には蛭ヶ岳1,673m(日本百名山)、茨城には八溝山1,022m、そして山梨・静岡には日本最高峰、世界遺産でもある富士山3,776m(当然ながら日本百名山)があります。さて、わが千葉県の最高峰は愛宕山(あたごやま)海抜408m! 47都道府県で最も低い最高峰が千葉県の愛宕山です。そして、この山の存在を多くの県民がご存じない! ちなみに愛宕山は南房総市にあります。408mが最高峰ですから、登山のために千葉県を訪れる人はまずいないと考えてよいでしょう。

千葉県には立派な山はないものの、豊かな海があります。そして、その海を目的に多くの方々が千葉県に訪れています。その逆に、全国には立派な山はあるものの、栃木、群馬、埼玉、山梨、長野、岐阜、滋賀、奈良等「海のない県」があります。そのような県にお住まいの方々には千葉県にぜひお越し頂き、海の魅力を満喫してもらいたいものです。

姉妹・友好都市提携というものがあり、千葉県はブラジルのバラー州、アメリカのウィスコンシン州、船橋市はアメリカのヘイワード市、デンマークのオーデンセ市、中国の西安市とそれぞれその関係にありますが、新潟県糸魚川市は長野県塩尻市と、新潟県佐渡市は埼玉県入間市と、海のある都市が海のない都市と互いに補完し合うのを目的に姉妹都市協定を結んでいます。これを参考に千葉県も「海のない県」との都市間交流を活発にすべきではないでしょうか。たとえば比較的に距離の近い埼玉県の方々が、千葉県の九十九里で海の幸を食べ、マリンスポーツを楽しみ、千葉県の方々が埼玉県の秩父で山の幸を食べ、ハイキングを楽しむ。そして、それぞれの県が互いに宿泊料、施設使用料等の割引をして便宜を図る。姉妹都市・友好都市というと海外に目を向けがちですが姉妹都市・友好都市が国内の近場にあれば、頻繁に、しかも大量に交流できるという利点が生じます。私は県民、市民の実利を重視し、国内における都市間交流を県レベルで進めて観光振興を促したいと考えています。