救命救急体制の充実

千葉県は「千葉県保健医療計画」の中で、船橋市を東葛南部保健医療圏(船橋市、市川市、習志野市、八千代市、鎌ヶ谷市、浦安市で構成、人口約172万人)に組み込んでいます。また、その計画の中で、船橋市立医療センターを救命救急の基幹病院に指定し、それにより、医療センターは市域を超えた24時間体制で救急医療を行い、地域医療の中心的役割を担うことになっています。平成25年の医療センターの救急患者の受入状況をみると、船橋市以外からの患者の割合は約2割で、千葉県が期待しているように、医療センターは救命救急の基幹病院としての重責を担っています。

しかし救命救急の基幹病院の数が足りないのではないでしょうか。埼玉県に次いで全国で2番目の速さで高齢化している千葉県。また船橋市、市川市、習志野市、八千代市、鎌ヶ谷市、浦安市の東葛南部保健医療圏は当面、人口の増加が見込まれている等、救命救急医療は益々需要が高まります。

「消防白書」によれば、平成25年日本の救急自動車の出動件数は約591万件で、前年よりも約11万件多く、過去最多でした。救急出動件数の増加率が最も高かったのは三重県で4.0%、2番目が千葉県の3.6%でした。そして千葉県の救急出動件数は平成24年度、約284,000件で全国6位です。千葉県の救急病院・診療所数は144施設で全国8位ですが、これを人口10万人当りにしますと、2.3施設となり全国43位、下から5番目です。ちなみに全国1位は福井県で7.3施設、いざという時の救急体制の差は歴然としています。

10年後、千葉県は高齢化のピークを迎えます。医療体制の充実は喫緊の課題です。私は皆様と御約束したとおり、その充実のため、千葉県に働きかけて参ります。