陽も長くなり、穏やかで暖かい春の到来。桜も満開となり、真新しいスーツや制服で通勤・通学する新社会人、新入生の姿を目にするようになりました。皆さま、新たな環境に慣れるまで大変かもしれませんが、頑張って頂きたいと思います。
さて、日本においては4月が新学期のスタートですが、アメリカやヨーロッパ諸国などの新学期は9月からスタートします。9月から新学期となる国に海外留学する際に何かと支障があるとのことで、かつて日本も9月から新学期にしようという意見もありましたが、いかがなものでしょうね?
また船橋市など県内の公立の小・中学校では現在、かつての一学期、二学期、三学期という三学期制ではなく4月から夏休みを挟み10月初旬までを前期、それ以降の春休み前までを後期とする二学期制を採っています。ですから子ども達は10月初旬に唐突に学校から通知表をもらって来て、親達を驚かせます。二学期制のメリットとしては、ひとつの学期が長くなることを生かして各学校がさまざまな創意工夫により十分な授業時間を確保できるという事だそうです。ちなみに県内でも二学期制を採らない市町村も多数あり、また県内の公立高校は二学期制を採っていません。この二学期制、まあ慣れればどうということもないというご意見もありますが、私は基本的に二学期制には反対です。船橋市議会に在籍していた際には、本会議で何度かこの件を取り上げ、かつての三学期制に戻すべきだとの意見を述べて参りました。
日本人は長らく、桜が咲き進級・進学し、本格的な夏が来る前に一学期が終わり、虫の声が聞こえ始めて夏休みが終わり、年の瀬の慌ただしい中、二学期が終わり、正月明けは新年の抱負をそれぞれが胸に抱きつつ三学期を迎え、受験生は梅が咲く頃に受験をし、三学期が終わります。また桜の季節に進級・進学し、新学期が始まるというように、三学期制は日本の美しい四季の移ろいと密接な関係がありました。こんなにも美しい四季のある国なのですから、学期制もそれに寄り添うべきではないでしょうか。
平成29年4月9日 野田たけひこ