前回お配りした「県政改革」でもご報告致しましたが、私は県議会・本会議場において、会派を代表して「家を失い、仕事を失い、これからの人生に不安を抱いている方々が、雨風をしのぐことだけではなく、避難生活においても、楽しむ心、そして、これから先の未来に気持ちを前向きに持っていけるような、日本一の避難所を目指すべき」旨の質問を致しました。また、これに対する知事をはじめとする県執行部の答弁は、避難所の環境改善をしていこうとするものではありませんでした。
そして、この文章の下にありますのが、私がこの質問をした際に、本会議場の壇上から議場にいる方々にお示しした資料です。
2年前の熊本地震による死者263人のうち、約5分の4に当たる208人はエコノミークラス症候群を含む「震災関連死」で亡くなりました。そのうちの少なくとも60人は、避難所ではなく、手足を十分に伸ばすことができない車中泊をしたことにより、エコノミークラス症候群を発症し亡くなっています。おそらく亡くなった方々は、それぞれが様々な事情や理由があって、車中泊をせざるを得なかったのではないでしょうか。私は、「手足を十分に伸ばせない」「プライバシーがない」「物音を立てないよう細心の注意を払わなければならない」そんな日本の避難所のあり方を、根本的に見直さなければならないと考えています。
日本は今年も多くの大きな災害に見舞われました。また先頃、文科省の「地震調査委員会」から、30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率が、日本で1番高い地域は「千葉」であり、その確率は85%だとの発表もありました。そして「平成26・27年度 千葉県地震被害想定調査」によれば、千葉県北西部直下地震が起きた場合、県下最大の被害が想定されているのは船橋市です。
避難所の環境改善は急務であり、それをするのであれば、日本一の避難所を目指すべきだと私は考えています。
平成30年10月7日 野田たけひこ