先週お配りした「県政改革№99 性犯罪・性暴力被害者への支援」では「この『性犯罪等被害者を支援するワンストップセンターの設置等を求める意見書』ですが、残念ながら『北朝鮮による四度目の核実験に抗議する決議』『北朝鮮によるミサイル発射に抗議する決議』などと同じように、自民党の反対により採択されませんでした。これらの意見書などは他の都道府県では、全会一致などで採択されたものです。千葉県の自民党は意見書などの内容ではなく、どの党が提出したかが判断基準です。自民党のこの姿勢に怒りを覚えます。」と書かせて頂きました。結果として、自民党は性犯罪・性暴力被害者へ冷たい対応をしたこともそうですが、県議会が一致して、国際的に非難されている北朝鮮の暴挙に抗議するのに、水を注すこととなりました。
決議や意見書などは、それが提出された後、各党、各会派でその内容が精査されますが、それにはじゅうぶんな時間がとられています。また、その内容を修正することも、決議や意見書などの共同提出者になることもできます。しかし自民党は今回、そのようなことは一切しませんでした。
毎年、日比谷公会堂で家族会、救う会、拉致議連が主催する拉致問題の全国大会が開かれ、そこで北朝鮮による日本人の拉致問題を国民全体の問題として捉え、一致団結していくことが決議されています。私も県議会の超党派の議員で構成される「千葉県議会拉致問題早期解決の支援に関する議員連盟」(通称 千葉県議会拉致議連)に所属し、今月9日、文京シビックホール(日比谷公会堂が改修のため、今年は会場変更)で開催された「最終決戦は続いている! 制裁と国際連携で全員救出実現を! 国民大集会」に出席しましたが、今年も同様の方針が、ここで決議されました。千葉県議会の拉致議連にも多くの自民党議員が所属しています。自民党が、北朝鮮の暴挙に抗議する決議に反対したことは、拉致問題について、国民として一致団結していこうという全国大会の決議方針にも反することではないでしょうか。
民進党は提出された法案や議案に反対ばかりしているという誤解をお持ちの方々が結構いらっしゃいますが、そうではありません。民進党は、昨年の通常国会において、成立した約90本の法律や条約のうちの8割近く、約70本に賛成しています。県議会においても同じです。私たちは自民党と違い、どの党が、あるいは誰が提出した決議、意見書、議案なのかということではなく、中身をよく精査した上で、それに賛成するか反対するか判断をしています。自民党と違い、私たちは少数意見にも耳を傾けるし、何よりも人の痛みに寄り添うのが議員の務めだという認識を持っています。民進党は常に是々非々の態度表明です。
平成28年4月17日 野田たけひこ