10月6日のウェザーニュースによると、「福岡県太宰府市では7月19日〜8月27日まで40日連続で最高気温35℃以上の猛暑日が続き、年間では62日となり、いずれも国内の歴代最高を更新しました。そのほか、福岡市や大阪市、名古屋市なども年間猛暑日日数は過去最多になっています。全国のアメダスで観測された猛暑日ののべ地点数は、10,000を超え昨年を大幅に上回る過去最多でした。」と、今年の猛暑日地点数の合計(10,273)が、昨年を大幅に上回る過去最多を記録したことがわかりました。
また今年の9月には「能登半島豪雨」が発生しましたが、1980年頃と比較して、1時間降水量80㎜以上、3時間降水量150㎜以上、日降水量300㎜以上など強度の強い雨は、おおむね2倍程度に頻度が増加しており、より強度の強い雨ほど増加率が大きくなっているそうです。
このような、近年増えている猛暑日や豪雨の増加をきっかけに、気候変動についての問題に関心を持つ人が増えているのではないでしょうか。
さて世界の平均気温についてですが、19世紀後半以降、地球全体で100年間に0・72℃の気温上昇が記録されています。
その主な原因は、人間の工業活動の開始により、産業の発展が進んで空気中の二酸化炭素濃度が上昇したことだと考えられています。
このままのペースで人間が活動を続け、二酸化炭素を排出し続けると、21世紀末には平均気温が2・6℃~4・8℃上昇すると予測されています。
気候変動や地球温暖化がこのまま進むと、干ばつも進み、洪水が増えことになります。そうなると、農作物の生産が難しくなり、結果として食糧や飼料となる植物の生産が減少します。そのため、市場に出回る野菜はもちろん、肉の供給も減ると考えられます。
また、気候変動が進むと、病気が増えるともいわれています。生き物が媒介する種類の伝染病は、媒介する生き物の生息地域が広がることで病気も広がります。実際に、マラリアやデング熱などの蚊が媒介する伝染病は、気候変動による蚊の生息地域が広がることによって、感染が拡大しています。
令和2年(2020年)の日本の部門別二酸化炭素排出量の割合をみますと、産業部門の34・0%が最も割合が高く、その約4割は鉄鋼業からの排出です。そして、ご承知の通り、千葉県の京葉臨海工業地帯には、JFEスチールや日本製鐵など、日本経済を支えてきたの鉄鋼業があります。
そのため、令和元年、2019年度の千葉県内の二酸化炭素の排出量は 64,342,000トン(全国シェア 6・5%)で、全国で最も多い排出量となりました。
気候変動に対する取り組みは、これまで我が国の発展に多大なる寄与をしてきた企業の皆様はもちろんのこと、まさに「オール千葉」で強化していかなければなりません。