県文教委員会のご報告

12月11日に文教常任委員会が開催されましので、それを要約してご報告します。

平成28年度千葉県県立特別支援学校高等部普通科及び専門学科の入学志願状況についてですが、本年度、廃校などにより空いた施設を利用し、5校の特別支援学校が新設されましたが、特別に支援を要する児童生徒の増加に伴い、県内のどの地域においても特別支援学校設立の要望は高いという現状があります。また県内の特別支援学校の定員も少なく、志願者全員が希望通りに入学できないという問題もあります。以前、大網白里特別支援学校を視察しましたが、元は高校だった施設ですから、広さはじゅうぶんにあります。しかし来年度の新入生の定数は8人、そこへの志願者は12人、結局4人の特別に支援を要する児童生徒の希望にそうことができませんでした。他の特別支援学校についても同様のことが起こっています。何とかならないのかとの私の質問に対する県執行部の答弁は種々の事情により希望を適えることができなかったが、今後は希望にそえるよう努力するとのことでした。

県の奨学資金貸付制度における延滞金の年利については、以前配布した「県政改革」でお知らせしましたが、船橋市を含む県内の多くの市町村でも独自に奨学金制度を設けており、それは学生支援機構と同じ年5%の延滞金です。しかし千葉県の奨学資金貸付制度における延滞金の年利は、そのおよそ3倍の年14.5%です。借りたものは返さなければならない、期日までに返せなかったので延滞金が課せられるというのはわかります。ですが県の延滞金の年利は高すぎるのではないか。下げるべきだという私の質問に対しては、今後下げる方向で検討するとの答弁でした。

その他にも経済的理由で進学できない児童生徒の増加を鑑み、昨年スタートした「千葉県公立高等学校等奨学のための給付金事業」「千葉県私立高等学校等奨学のための給付金事業」の支給対象の拡大、支給要件の緩和。大学生への給付型奨学金事業を県の地域再生事業として新設したらどうかという提案等もしました。

この一年間「県政改革」をご愛読賜り、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げますとともに、より一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。