6月9日に本会議場で登壇の機会を得て、一般質問を致しました。先週に引き続き、その概略についてご報告致します。今回も「障害者等用駐車場について」の質問をしました。障害者等用駐車場とは、車イスの国際シンボルマーク等が表示された駐車スペースで、一般の駐車区画より幅が広く、建物の出入口等に近い場所に設けられており、公共施設やショッピングセンターなど多くの人が利用する施設の駐車場に設置されています。本来、この駐車場は障害のある方や妊産婦の方など、一般の駐車区画では乗降が困難な方や歩行が困難な方のために設けられたものです。しかし皆様も、日頃ご覧になられているでしょうが、この駐車場に車を停める方々の約80%が健常者です。そのため乗降が困難な方や歩行が困難な方が車を停められないことがしばしばです。
都道府県レベルで、全国の35の自治体が、商業施設や公共施設などにある障害者等用駐車場を、本当に必要としている方が利用しやすい環境を整備するため、障害者、高齢者、難病患者、妊産婦など移動に配慮を要する方々からの申請に基づき、当該駐車場を利用する際の、県内共通の利用証を交付する制度(パーキング・パーミット制度)があります。また、このような制度がある35自治体では、利用証の相互利用が可能です。しかし残念なことに千葉県には、このような制度はありません。
2020年、千葉県でも東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。ご承知の通り、パラリンピックは障害者のスポーツの祭典です。米国、カナダ、お隣の韓国などパーキング・パーミット制度がある国々から、また国内のパーキング・パーミット制度がある35の自治体からも、多くの方々が千葉県を訪れることでしょう。そのような観点からも「障害者等用駐車場利用証制度」(パーキング・パーミット制度)の創設を提言しました。また同じ時期に開会されている船橋市議会でも、仲間の市議のご協力を得て、市議会の一般質問で私の思いを代弁して頂き、この制度の創設をご提言頂きました。
私の質問に対する、県の答弁は「障害者等用駐車場利用証制度の導入については、近隣都県の状況も踏まえながら、検討して参ります」というものでした。
今回の一般質問では県が毎年実施する世論調査で、県政への要望の第1位は「災害から県民を守る」であること、また熊本地震からまだ間もないこと等を踏まえ、「防災」関連の質問が全体の中で大きなボリュームを占めていましたが、翌日の千葉日報では、私の一般質問について「梨の植え替えで補助対象拡大」という見出しになっていました。確かに梨農家への支援策についての質問もしました。それはもちろん重要なことですが、それが見出しになるとは!?意外でした。
平成28年6月16日 野田たけひこ