これまでにお配りした「県政改革」で、すでに皆様にお知らせしていますが、骨髄バンクにドナー登録する人や骨髄を提供しようとする人が多ければ多いほど、それだけ白血病などの血液の病気から救われる人の数は増えます。特に、骨髄の型が比較的適合しやすい若年層のドナー登録を増やすことが、骨髄バンクドナー登録の課題のひとつです。
先月19日、私が声掛けし、千葉骨髄バンク推進連絡会の方々を講師にお迎えして、骨髄バンクドナー登録推進についての勉強会を開催しました。勉強会開催にあたり、骨髄バンクドナー登録についての現状と課題について、広く知って頂きたいのと、県内それぞれの地域で骨髄バンクへのドナー登録数を増やして頂きたいとのことから、私が所属する民進党千葉県議会議員会の県議会議員のみならず、県内の民進党所属・市町村議会議員の皆様にもお声掛けし、多くの地方議員にもご参加頂きました。
また、先月31日にも、民進党千葉県議会議員会の同僚議員たちと埼玉県庁を訪れ、「埼玉県骨髄移植ドナー助成費補助事業」について、埼玉県保健医療部疾病対策課の担当者から、事業化の経緯、事業概要などについて、詳しいお話を伺うことができました。
埼玉県にはドナー休暇のない職場で働くドナーが骨髄などを提供すると、県と市町村でその負担を軽減するための助成金を出す事業「埼玉県骨髄移植ドナー助成費補助事業」があります。この事業は、平成25年9月に千葉骨髄バンク推進連絡会と上部団体を同じくする、埼玉骨髄バンク推進連絡会から県議会に提出された請願が本会議で全会一致となったことにより、平成26年から始まりました。この請願の紹介議員になったのは自民党所属の県議会議員です。平成27年、私が県議になってすぐの頃、千葉骨髄バンク推進連絡会からの陳情を受け、千葉県でも、これと同様な事業を創設するよう県議会に働きかけました。しかし残念ながら議会の過半数を占める自民党が反対の意向であったため実現には至っていません。
また埼玉県では県議会で請願が可決されるまで、滑川町の1自治体のみが町独自に助成費補助事業を設けていましたが、県が助成費補助事業を始めた後には、県の保健医療部疾病対策課の担当者が県内全市町村のひとつひとつに、事業の必要性や県事業への理解、市町村も助成費補助事業を立ち上げるよう説いて回ったそうです。
昨年、船橋市長や仲間の船橋市議のご協力を頂き、県下3番目となる助成費補助事業を船橋市に立ち上げることができました。昨年度末までに県内で44名の方がドナー提供をしました。その内の6名の方が船橋市のこの事業の補助を受けられました。船橋市の助成費補助事業は、埼玉県のように県が費用の半分を負担する制度ではなく、船橋市が全額負担する制度です。私は、千葉県でも「骨髄移植ドナー助成費補助事業」が実現するよう県と粘り強く交渉していく所存です。
平成29年2月5日 野田たけひこ