女優の夏目雅子さん、歌手の本田美奈子さん、好きでした。このお二人に共通するのは白血病に侵され、若くしてお亡くなりになったことです。もし白血球の型が適合する人がいて、その人の骨髄提供があり、骨髄移植がなされたならば、お二人は今でもご活躍なさっているかもしれません。私は骨髄バンクにドナー(提供者)登録しているものの、まだ骨髄を提供したことはありませんので、偉そうなことは言えませんが、今回は骨髄提供等の問題点について書かせて頂きました。
まず骨髄バンクに登録して、ドナーを必要する人と白血球の型が適合し、ドナーに選ばれたならば、確認検査、健康診断等の後、骨髄採取のため入院することになります。そして、その期間は約4~5日です。ドナー登録や骨髄提供の際の検査費用、入院費等は一切かかりませんが、仕事をお休みする際の休業補償はありません。これが骨髄移植の大きな障害となっています。一部の企業や官公庁によってはドナー休暇の制度がありますが、個人事業者や非正規雇用の人たちにとって、約4~5日のお休みは生活への圧迫に直結します。そして休業補償がないことが、ドナー候補が多数見つかっても、移植を必要とする人たちの約6割にしか、実際に骨髄移植が行われていない大きな要因となっています。
この問題を解決するために、埼玉県は県内の市町村と協力し、ドナー休暇のない職場のドナーを対象に休業補償制度を創設しました。その内容ですが、市町村はドナーに対し7日間を上限に1日当たり2万円を助成し、県は市町村の助成金の半額を補助するというものです。また島根県は、ドナー休暇制度を導入している県内の事業所の従業員が、骨髄提供等の理由での通院、入院した際には、事業所に最大4万9千円を助成する制度を導入し、県内の事業所にドナー休暇制度を普及しようとしています。千葉県では習志野市と我孫子市に骨髄移植ドナー支援事業助成金制度があり、骨髄等の提供に際し、10万円の助成が受けられますが、その他の市町村にはこのような制度はありません。
私は骨髄移植ドナー支援事業助成金制度のない千葉県、船橋市などの市町村にこの制度の導入を促す所存です。