6月の市長選・市議補選にあたって

 どなたでも人生の年輪を重ね、ご高齢となられれば医療、福祉、介護等が、より身近なものとなります。毎年実施される県民の意識調査でも、「医療・福祉・介護の充実」は、県がより力を入れて取り組んでほしいという県政への要望で、常に上位を占めている県民の切実な要望事項です。
 2025年は、国民の4人に1人が65歳以上の高齢者となる、高齢化がピークを迎える年です。そして、2025年までに重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるという「地域包括ケアシステム」をそれぞれの地域で構築するというのが国の方針でもあります。2025年まで、あとわずか8年しかありません。
 地域包括ケアシステムの構築にあたり、それに携わる人材を確保しなければなりませんが、今、医療・福祉・介護の施設はあっても、現場で働く人材が不足しているため、厳しい状態に陥っている方々ですら、受け入れることができないというケースが多発しています。そして人材獲得をめぐる市町村間の、近隣都県間の熾烈な奪い合いが起きています。
 さて6月11日(告示日)から6月18日(投票日)、4年の任期の節目となる船橋市長選挙と、市議会が1名欠員となっているため船橋市議会議員補欠選挙が実施されます。船橋市政を考える上で、解決しなければならない多くの課題がありますが、私は特に県民要望(もちろん市民要望もそうです)の強い「医療・福祉・介護の充実」を船橋において、進めることができる人物を応援します。
 船橋市長選挙は まつど徹 氏。今回2期目への挑戦で、前任市長の「福祉先進都市ふなばし」を継承。また「接遇日本一」を目指し、市職員の意識改革や市民サービスの向上など、この4年間で多くの実績を上げています。
 船橋市議会議員補欠選挙は 宮崎なおき 氏。現在、船橋市と都内に介護事業所を営む40歳の介護支援専門家(ケアマネジャー)です。船橋の喫緊の課題である地域包括ケアシステムに現場の生の声を反映します。彼のこれまでの福祉、介護の経験は船橋市の施策を、より血のかよったものにするでしょう。
 両氏とも、民進党は自信をもって推薦し、応援いたします。
 なお、宮崎なおき氏は新人ですから、当然ながら知名度はありません。宮崎なおき氏を市政へと押し上げるには、多くの市民にその人物、政策などを知って頂く必要があります。そのため、しばらくの間、私の「県政改革」はお休みさせて頂き、宮崎なおき氏のお手伝いに街頭活動の重点を置きます。どうぞご了承下さいませ。

平成29年4月23日     野田たけひこ