ペロブスカイト太陽電池について その2

 まず初めにご報告ですが、私は今年3月31日に開催された立憲民主党千葉県総支部連合会(立憲民主党千葉県連)の大会において、県連の幹事長に選出されました。

 幹事長とは県連代表を補佐し、県内の党務を遂行する役割であり、県内における各種選挙や党活動、党運営等、様々なことに主導的に携わりますので、以前にも増して重責を担うこととなりました。今後とも、県連所属の国会議員、地方議員を支え、全力で職務を遂行致しますので、ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

 さて先週の「県政改革」では、県内におけるエネルギー産業の振興と地域経済の活性化、それと同時に再生可能エネルギーの導入促進を図ることができる「ペロブスカイト太陽電池」を取り上げさせて頂きました。

 この技術に対して千葉県も一定の関心を示しており、今年6月の定例県議会では、「カーボンニュートラルの実現に向けて、日本発の技術として開発・実証が進められている次世代型太陽電池『ペロブスカイト太陽電池』について、主原料であるヨウ素の世界有数の生産地である千葉県において、県有施設への率先導入を図るモデル事業(予算総額5千万円)」が新規事業として提案され、県議会で可決されました。

 しかしながら、県の取り組みは他県の取り組みと比べ、不十分と言わざるを得ません。私は6月20日に開催された県の環境生活警察常任委員会において「ペロブスカイト太陽電池については全国の多くの都道府県が注目しており、たとえば愛知県では関連企業や学識経験者、県内市町村が参画し、ペロブスカイト太陽電池の導入拡大に向けた課題や、その解決策などを議論する推進協議会の第1回会議が先月20日に開催されている。また全国の市町村レベルでも、たとえば福岡市が2030年までに福岡ドームの屋根など、市内にペロブスカイト太陽電池を3千キロワット以上設置する計画を持っている。そして今、全国の多くの自治体が関連企業と連携協定を結び実証実験を実施中である」旨を述べ、「ペロブスカイト太陽電池の普及に向けて、県庁内の関係部署や市町村と連携して進めて行くべきではないか」「ペロブスカイト太陽電池を開発している企業やヨウ素関連企業との連携を深めていくべきではないか」という質問をしました。

 しかしながら、県からは現時点で新たな取り組みに関する具体的な答弁は得られませんでした。

 ペロブスカイト太陽電池の主原料であるヨウ素は、世界の生産量の約4分の1を日本が占めており、さらにそのうちの約80%が千葉県で生産されています。これは、千葉県がこの分野でリーダーシップを発揮する大きな可能性を示しています。

 私は今後とも機会あるごとに、他県に負けない積極的な取り組みを県に対して提言し、エネルギー政策と地域産業の発展に貢献してまいります。