9月20日に千葉県議会・本会議場に登壇する機会を頂き、会派を代表して質問致しました。代表質問は、会派の仲間の議員とよく協議した上で質問項目も決めていくというものです。今回は、現在船橋市の被害が県内ワースト1位となっている「電話de詐欺(振り込め詐欺)被害防止について」の質問と、市町村ごとの医療費水準や所得水準が考慮され、国民健康保険事業費納付金が決定されている問題(船橋市は比較的に所得水準が高いため船橋市民の負担も増すことになります)。「千葉県国民健康保険における統一保険料率の導入について」も船橋市民の声を代弁すべく、代表質問の項目に加えさせて頂きました。
その質問に対する県執行部の答弁は、「電話de詐欺(振り込め詐欺)被害防止について」は県警本部長から「船橋市に機動隊を投入する等、取り締まりを強化する」旨、知事から「注意喚起、啓発活動を強化する」旨、「千葉県国民健康保険における統一保険料率の導入について」は副知事から「他県の状況なども調査し、統一保険料率の導入も検討する」旨のものでした。
また、県民の県への要望の第1位は「災害に強い県土づくり」であることや、千葉県北西部直下地震が起きた場合、県下最大の被害が想定されているのが船橋市であること等から、私はこれまで県に対し、防災に係る数多くの提言をし、そして、それを実現してきました。今回の代表質問でも「避難所のあり方について」を項目に加えさせて頂きました。
ご承知の通り、日本の一般的な避難所といえば、プライバシーもなく、手足も十分に伸ばせず、災害関連死を誘発しかねない環境のものです。そこで、「赤十字社」が定めた避難所の環境水準である国際基準「スフィア基準」や、アルピニストで、また千葉県の環境大使でもある野口健さんが熊本地震の際に益城町でテントによる避難所を町と協力し開設した事例を紹介し、「家を失い、仕事を失い、これからの人生に不安を抱いている方々が、雨風をしのぐことだけではなく、避難生活においても、楽しむ心、そして、これから先の未来に気持ちを前向きに持っていけるような、日本一の避難所を目指すべき」旨の質問をしました。
ただ残念なことに、知事をはじめ県執行部の意識が、避難所の環境を改善しようというレベルに至っていないようで、満足のいく答弁は頂けませんでした。避難所の環境改善についても、私の今後の課題とさせて頂き、引き続き粘り強く訴えていく所存です。
平成30年9月23日 野田たけひこ